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あかい月 いつか誰かが言っていた 「生きていれば辛いことが多い」と いつか誰かが言っていた 「それでも生きて行くしかない」と 街の灯りが遠のいて 夜へと沈んで行く身体 頭の奥には後悔が 爪痕残し消えた 未来とか希望とか前を向くとか できないことばかり押し付けられて あかい月 立ち止まった まだ誰も明日を止められはしない あかい月 落ちる心 届かない朝陽に瞼をそっと閉じて 眠って全てを忘れられたら もう何も怖がらず歩けるのに 戻ることのない今日にまた 手を振ることができず 明日も明後日もまたその次も 夢も希望も見つけられず 寄り添う孤独に偽る笑顔で 大丈夫まだ歩ける あかい月 振り返った もう誰も悲しみを止められはしない あかい月 手を伸ばした きっと誰も明日を止められはしない あかい月 降り注ぐ雨 まだ明けない夜更けに光を探している |