2024.9.29 第9回TAMAコミ

東京は八王子で開催されたTAMAコミに参加してまいりました。このイベントを知ったのは、『七ツ森舎』の津森七さんの紹介でした。文学フリマ以外の文学イベントに参加したことがなかったため、他のイベントの雰囲気を知りたいと思ったこともあり、やや遠方ではあるのですが参加を決めました。とはいえ、心細く思っていたところ、津森さんと隣接させていただけることになり、一気にイベントが楽しみに。

それでは続きから振り返って行こうと思います。

このTAMAコミは、ボード―ゲームサークルと、漫画、イラスト、雑貨など様々な創作物のサークルが参加しております。当たり前ですが、文学フリマのように文学作品が主な頒布物ではないイベントというのは初めてでして、こういうイベントで小説サークルが売り込むのって難しいんじゃないかな…という気持ちがありました。私は絵心もない人間ですので、例えば、文学フリマにはないサークルカットでぱっと見で分かるアピールをするのって難しいんですよね。作ったサークルカットがこちら。

実は直前の文学フリマ大阪で『未必のトラジェディー』を切らしてしまい、ややミステリーがちょっと詐欺になってしまいました。すみません。在庫、ある予定だったんです…!

会場は東京都八王子。私は二時間かけて会場に向かいました。当日は驚異の六時起き。当方、普段は夜勤のみの仕事をしているため、この六時起きというのはもう本当に、本当に辛くて……!もし関西や名古屋方面から参加される場合は、新幹線で東京や品川まで行かず、新横浜で降りた方がいいです。新横浜から横浜線で八王子まで行けます。東京まで行ってしまうととても遠いです。…という情報は、恐らく関西に住んでいると分からないですね。私も大阪に住んでいる時、そんな情報は知りませんでした。

会場は、文学フリマ京都や大阪よりもずっと小規模な、広々とした場所でした。Sサイズキャリーに荷物を詰めて行ったのですが、スペース後方では余裕で荷物を広げられます。もちろん後ろの方ともぶつかりません。ちょっと配置が不思議な形になっていて、長机で四角を作っていて、その四角い島が並んでいる、という感じです。あのずらっと長い列になった並びに慣れていると、自分のスペースを見つけるのもやや迷いました。お買い物の時もぐるぐると回ってしまいましたね。そのぐるぐるしている間に一期一会があるものですが、とんでも人見知りの私は、微妙に遠巻きから見てみたり、寄って行こうとして寄り切れなかったりを繰り返し、気になったとっても可愛いシマエナガのアクリルキーホルダーを入手することができなかったのが悔やまれます。あと、ボードゲームエリアの、音感を測れるコーナー…とても気になったのですが、「音感を測れる…音感…音感……おんかn……」とゆっくり歩きながらその場を通り過ぎてしまったのでした。この……この、人見知りめ……!!!

このような感じで設営をしました。せっかくなので隣接させてもらった津森さんのスペースと合わせて撮影です。

文学フリマを思うと人の流れはかなりゆったりしていました。見本誌もゆっくり読んでもらえたと思います。しかし、ゆったりならではといいますか、「見本誌を手に取ったら買わねばならぬと思われやしないか」などと、要らぬ心配をしてしまうのでした。フリーペーパーや名刺を持って行ってもらえるだけでもありがたいですよ…!もちろん本を購入してもらえたらもっと嬉しいですが…!

プロジェクターを利用したサークルのアピールコーナーもありましたね。ボードゲームサークル、創作サークル拘らず、皆さん、アピール慣れしておられる…!

イベント開始が十二時だったのですが、十二時半にはお腹が空いており、店番を津森さんにお願いして食料調達に向かいました。当日はキッチンカーは三台出店されており、せっかくなので利用してみました。カレーも美味しそうだったのですが、薄いパープルの服を着ていた私、ちょっと食べる勇気が出ず。選んだのは焼きそばです。お祭りの屋台などでしかお目にかかることのできないタイプ。ちょっとテンション上がりますね。他はクレープとタコスのキッチンカーが出店していました。

そして、今回の新刊は『雨だれは夜明けまで』です。作るかどうか悩んだのですが、せっかくなので作りました。こちらは来年発行予定の小説の準備号です。本文の加筆修正はもちろん、タイトルや登場人物ももしかしたら変更になるかも知れません。発行物としては初めてのライトなファンタジー作品になっております。幽霊と旅をする、その序章のお話です。

これまでの実績と今回のイベントの規模を見て、正直、一冊も出ないことを危惧もしていたのですが、その危機は免れ、既刊新刊共に手に取っていただけてありがたかったです。次は文学フリマ東京、いよいよビッグサイトになるわけですが、こちらの方が戦略を練るのが大変な気がしてきました。新刊…出せるかな……!

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