
『私の愛したカンパネラ』には様々なクラシック曲が登場します。作中、瀬名はすみと城春輝が二人で演奏する曲は、純粋なヴァイオリンとピアノのためのソナタだけではなく、春輝がデュオのために編曲したものも多いですが…。ここでは、『私の愛したカンパネラ』の作中やサブタイトルに登場したクラシック曲を紹介していきます。
ラ・カンパネラ
本作のタイトルにも入っている曲です。原曲は、当時ヨーロッパで大人気だったヴァイオリン奏者・パガニーニのヴァイオリン協奏曲です。後にピアニストのリストがピアノ曲ラ・カンパネラとして編曲しました。こちらの高松あいさんの演奏された動画では、詳しくこの曲の解説が書かれています。
トロイメライ(シューマン)
非常に有名な曲なので、聴いたことのある方も多いのでは。『私の愛したカンパネラ』収録の番外編、『彼の語ったトロイメライ』のタイトルに使用いたしました。小林さんのシューマン、素敵なんですよね…!
ユーモレスク(ドヴォルザーク)
こちらも非常に有名な曲なので、聴いたことのある方も多いと思います。ピアノ、ヴァイオリンどちらでも演奏される機会も多いかと思います。『私の愛したカンパネラ』収録の番外編、『彼女の歌ったユーモレスク』のタイトルに使用いたしました。
革命のエチュード(ショパン)
『哀惜のレゾナンス』の作中ではすみと春輝の演奏した曲です。ピアノ曲ですが、本作では春輝がピアノとヴァイオリンのために編曲しています。
なお、この曲はピアノのエチュードなのですが、ヴァイオリンで弾かれた方がいるようです。
月光(ベートーヴェン)
『月の向こうの星々』ではすみが柚子にレッスンした曲です。柚子の見ている子ども向けアニメではこの曲の第三楽章が使われており、柚子は月光の中でも第三楽章を弾くことに憧れを持っています。なんとピアノお兄さん新井さんが三楽章を弾いていらっしゃいました。
本当は全楽章をお聴きいただきたい、ベートーヴェンの三大ソナタの内の一つです。第一楽章は特に有名なので、耳にしたことのある方もいらっしゃると思います。全楽章興味のある方はぜひこちらもどうぞ↓
個人的に、ベートーヴェンはミハイル・プレトニョフの演奏が大好きです。Apple Music Classicでも配信されているので、よければぜひ。
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ヴァイオリン協奏曲 第三番(ブルッフ)
『私の愛したカンパネラ 第二楽章』で春輝が代役演奏した曲です。こちらは作中でも書いた通り、演奏機会が少ない上に録音が非常に少なく、Youtubeに上がっているものは公式のものか不明なものも多く…。Apple Music Classicにも僅か9本しかありませんでした。
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ピアノ三重奏(クララ・シューマン)
『私の愛したカンパネラ 第二楽章』ではすみ、春輝がチェロ奏者・松永大弥から声を掛けられて演奏することになった曲です。
仮面舞踏会(ハチャトゥリアン)
『私の愛したカンパネラ 第二楽章』ではすみが憧れのピアニスト・清水藤也と二台ピアノで演奏した曲です。連弾で演奏される動画は多く見られますが、二台ピアノでの動画は見つからず…。
なお、元は組曲「仮面舞踏会」の第一曲ワルツです。オーケストラでの演奏の方も好きなのでご紹介します。ちなみに、こちらの演奏の指揮者・出口さんは左利きです。
花のワルツ(チャイコフスキー)
こちらも『私の愛したカンパネラ 第二楽章』ではすみが清水藤也と二台ピアノで演奏した曲です。チャイコフスキーのバレエ組曲『くるみ割り人形』に含まれている曲です。ピアノのソロで弾かれることもありますが、二台ピアノで弾かれることも多い曲です。バレエの舞台ではオーケストラで演奏されたものが使われます。
『私の愛したカンパネラ』~『私の愛したカンパネラ 第二楽章』までに登場した曲をご紹介しました。また曲を聴きながら読み返してもらえると嬉しいです。