あっという間に11月も3週目、もうすぐ文学フリマ41ですね。当サークル『未明の藍』は南3・4ホール『か-83,34』となっております。今回も七つ森舎の津森さんと隣接させていただきます。片方が不在の際はもう片方のブースで対応いたします。
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さて、今回も無事に(恐らく)新刊が出ます。入稿はしたものの、まだ私の手元に新刊は届いておらず、仕上がりが気になって仕方ない毎日です。最近は宅配搬入をしていたのですが、この新刊だけはもちかすると手持ちになるかも知れない…と覚悟を決めております。それでは、新刊をご紹介したいと思います。

2024年に準備号として発行したコピー本『雨だれは夜明けまで』の単行本です。コピー本に収録されている部分も加筆修正を行いました。文庫版、カバー付き、本文は90ページ、表紙はri-koさんに描いていただきました。この表紙のポスターをブースに立てる予定ですので、ぜひ目印にお越しください。
新刊『雨だれは夜明けまで』あらすじ
五年に一度開催されるワルシャワ国際ピアノコンクールに出場した秋月詩織。優勝を期待されながらも、一次予選を通過できず、コンクールから姿を消すことになる。失意の内にポーランドを出国しようとした詩織の前に現れたのは、あの“ピアノの詩人”の幽霊―――!?ピアノを辞めることも頭を掠める詩織だが、チェロ奏者の松永も加わり、旅をすることになる。フランス、ドイツを巡り、最後に詩織が帰る場所とは……。
※少し長めの試し読みはこちら。
…と、『私の愛したカンパネラ』に続き、ピアノを扱った作品になります。クラシックに詳しくないと理解できない、というような内容にはなっておりません。私自身も音楽を専門にしておらず、ピアノを聴くのも弾くのも趣味の範囲の人間です。専門用語を使わざるを得ないシーンも出て来ますが、出来る限り作中で嚙み砕いて書きました。恐らく、「用語が分からなくて検索をしなければならぬ…!」という事態にはならないのではないかと思います。
また本作は、クラシック音楽、ピアノそのものがテーマではなく、他の作品と同じように「それでも、生きて行く。」を根底に置いた話となっております。葛藤、苦悩、後悔、それでもピアノを選ぶ、一人のピアニストの人生の一部分を楽しんでもらえたら、と思っております。
前回の新刊、『私の愛したカンパネラ The 2nd movement』を発行した際に、『私の愛したカンパネラをもっと楽しむ!』というクラシック音楽に関する内容のフリーペーパーを作りました。今回も新刊に絡めた内容のフリーペーパーを制作予定です。ぜひ、『雨だれは夜明けまで』と共に読んでいただけると幸いです。
それでは、文学フリマ東京41で会いましょう!