あとがき

『雨だれは夜明けまで』あとがき

文学フリマ東京41の新刊だった『雨だれは夜明けまで』は、2024年にコピー本で発行した準備号『雨だれは夜明けまで』の単行本です。一年かかりましたが、無事に発行にすることができました。2025年に必ず発行することが目標だったので、こうして本の形で出せたことにほっとしています。

2025年は、日本からの注目も高いショパン国際ピアノコンクール開催年でした。ほぼほぼ執筆も佳境に入ってはいましたが、現実のコンクールの途中経過や結果を見ながらの執筆は、どうしても現実に引っ張られそうになること数回。それでも最後まで目が離せないコンクールでした。

ただ、本作は飽くまで架空のコンクールに出場した架空のピアニスト、そんな彼女をとりまく音楽家たちの話です。あまり実際のコンクールとや現実と繋げずに読んでいただけるとありがたいです。

ここからはおかたい話はありませんが、ネタバレを含む裏話になりますので、未読の方はご注意ください。

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『私の愛したカンパネラ』に登場するクラシック曲

『私の愛したカンパネラ』には様々なクラシック曲が登場します。作中、瀬名はすみと城春輝が二人で演奏する曲は、純粋なヴァイオリンとピアノのためのソナタだけではなく、春輝がデュオのために編曲したものも多いですが…。ここでは、『私の愛したカンパネラ』の作中やサブタイトルに登場したクラシック曲を紹介していきます。

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『私の愛したカンパネラ The 2nd movement』あとがき

文学フリマ東京40の新刊だった『私の愛したカンパネラ The 2nd movement』は、2022年の文学フリマ東京で発行した『私の愛したカンパネラ』の続編です。初めて出店した文学フリマで発行した作品の続きを書くことになるとは思いませんでした。コピー本では何度か、ヨントリーホールを埋めるような人気デュオになっている二人を書いていますが、その間の二人のエピソードを書きたくなり、続編を書くことに決めました。

2022年に前作を発行してから約3年の間に、私自身も当時よりずっとクラシック音楽に触れる生活をしてきました。私は3歳からピアノを弾いてはいましたが、外でしっかり習ったことがなく、2022年の秋にクラシックピアノを習い始めました。クラシックコンサートにも月に一度は足を運び(特にピアニストのリサイタル)、Apple Music Classicsで日常的にクラシック音楽を聴くようにもなっています。ウェブで『私の愛したカンパネラ』を連載し始めた頃には、まだ行ったことのなかった音楽ホールにも実際足を運び、はすみと春輝が立つ舞台を想像もしました。

3年ぶりに瀬名・城コンビを書いたということで、裏話などを書いて行こうと思います。ネタバレも踏むまれるため、未読の方はご注意ください。

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『花々の幕間』あとがき

文学フリマ東京38の新刊だった『花々の幕間』。この作品は、神戸に本拠地を置く、〝藤花歌劇団〟にまつわる昭和初期のお話です。既出の 『この花の涯まで』、『いつか枯れる花に水をやる』、そして新作として『花は海に散るとして』の三作を収録いたしました。この記事では、あとがきのような、裏話のような、本編で書きそびれた設定などを綴っていこうと思います。

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