一次創作

『私の愛したカンパネラ The 2nd movement』あとがき

文学フリマ東京40の新刊だった『私の愛したカンパネラ The 2nd movement』は、2022年の文学フリマ東京で発行した『私の愛したカンパネラ』の続編です。初めて出店した文学フリマで発行した作品の続きを書くことになるとは思いませんでした。コピー本では何度か、ヨントリーホールを埋めるような人気デュオになっている二人を書いていますが、その間の二人のエピソードを書きたくなり、続編を書くことに決めました。

2022年に前作を発行してから約3年の間に、私自身も当時よりずっとクラシック音楽に触れる生活をしてきました。私は3歳からピアノを弾いてはいましたが、外でしっかり習ったことがなく、2022年の秋にクラシックピアノを習い始めました。クラシックコンサートにも月に一度は足を運び(特にピアニストのリサイタル)、Apple Music Classicsで日常的にクラシック音楽を聴くようにもなっています。ウェブで『私の愛したカンパネラ』を連載し始めた頃には、まだ行ったことのなかった音楽ホールにも実際足を運び、はすみと春輝が立つ舞台を想像もしました。

3年ぶりに瀬名・城コンビを書いたということで、裏話などを書いて行こうと思います。ネタバレも踏むまれるため、未読の方はご注意ください。

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2025.1.19 文学フリマ京都9

3回目の文学フリマ京都へのサークル参加でした。…もう3回かあ…!!初めて京都の会場に入った時のわくわく感は今でも覚えています。3回目の今回も、どんな本や人に出会えるか、どきどきしながら会場入りしました。関西でしか会えない作者さんたちに会えるのも毎回楽しみの一つです。さて、当サークル『未明の藍』は、9月の大阪に引き続き、『PRIMAVERA LABEL』の花野木あやさんと隣接させてもらいました。

それでは、続きから今回の文学フリマを振り返って行こうと思います。

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『花々の幕間』あとがき

文学フリマ東京38の新刊だった『花々の幕間』。この作品は、神戸に本拠地を置く、〝藤花歌劇団〟にまつわる昭和初期のお話です。既出の 『この花の涯まで』、『いつか枯れる花に水をやる』、そして新作として『花は海に散るとして』の三作を収録いたしました。この記事では、あとがきのような、裏話のような、本編で書きそびれた設定などを綴っていこうと思います。

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